小児歯科について
小児歯科治療の考え方
- むし歯は自然治癒しません。
治療を嫌がる子どもたちに対して、抑制治療は可哀そう、だから、慣れるまでトレーニングが必要と言う事を耳にします。本当ですか?
その時間の経過によってむし歯が進行して、状況は悪くなるだけです。結局、治療の難易度を上げる結果となる事が多くなるのです。もちろん、トレーニングを否定するものではありません。
むし歯は今後、生え変わる永久歯へ様々の影響を及ぼす事も多々あります。
ですから、必要な治療を早期に行い、正常な永久歯列の形成を誘導していく事が大切なのです。
抑制治療を受けたとしても、子どもたちはその経験を学習し、どうすれば良いかを考えるようになるものです。ただし、負の経験となることもあります、それは痛みです。抑制する事より痛みの経験の方がはるかに影響は大きいのです。
私たちは、その経験を良い方向にもっていくための方策があります。
以上の事を踏まえて対応をしていくのが本当の小児歯科治療と考えます。 - むし歯治療以外には、口唇へのできもの(粘液嚢胞)の摘出や発音障害を招くおそれのある舌の下のスジ(舌小帯)の切除などの外科処置も行います。処置は外来で行い、短時間(約20分)で終わらせるようにします。
- 外傷に対する処置も行います。